君に逢いたくて

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ハァ、今日も寒いなぁと白い吐息が窓に曇る。 桜はあの約束をまだ忘れられないでいた。 ー3年前ー 桜14歳、その当時、付き合っていた高城蓮、14歳。 お互いが惹かれていき自然と付き合うようになった。そして交わした約束。 ―ずっと一緒にいようねーだけど、その約束は2ヶ月して両親の転勤の都合で蓮が遠くの街に引っ越してしまったことで消えてしまった。 離れ離れになる直前まで「俺はお前が好きだから、遠くの街に行っても連絡するっ!」 その蓮の一言で桜は安心した。「本当だよ?遠くの街に行っても心は離れないよね?」 と不安を欠き消すかのように泣きながら蓮とキスを交わした。 あれから1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、半年 1年はずっと連絡が来ていた。 お互いが必要としていた。距離なんて関係なかった。 でも1年してから蓮からパッタリ連絡が来なくなった。
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