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アタシはハッとしながら蓮から渡された手紙を落ち着いてから葵と一緒に読んだ。
「Dear桜へ
短い間だったけど、毎日、毎日、俺の側にいてくれてありがとなっ!すっげー嬉しかった。俺はお前がいたおかげで病気になってから暗くなってたけど明るく過ごせた。
プリクラ撮りに行ったり飯を食べに行ったり夜景を観に行けて最高の想い出をありがとう。大好きでした。てか天国に行っても大好きやけどな?(笑)
お前といれた時間は俺の宝物です。何よりもかけがえのないものだった。きっとお前は泣き虫だから俺が居なくなったら泣いてんだろな。
でも、お前には未来がある。輝く未来に向かって歩いて欲しい。それが俺の願いだよ。ありがとう、出逢えて良かった。」
と書かれている内容を見て、何回も泣いた手紙を握りしめて。自分の事で辛かったはずなのにアタシの事を考えてくれていた。
(蓮?蓮と出逢えてアタシは輝けたよ。毎日が楽しくて幸せだった。見ててね?空の上から)
それからアタシは地元に戻り、ずっと蓮がいたから曖昧にしていた喜多村くんに気持ちを伝えて蓮が居なくなって辛いのを支えてもらいながら半年後に付き合うことになった。
ーそして3年後ーアタシ達は今日、結婚する。蓮?見てる? アタシいま幸せだよ
END
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