何もしてあげれない

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だから、本当は逢いたくて逢いたくて仕方ない。でもアイツには絶対に言わないでおくつもりだ。 治らない病気だから アイツがそれを知ったら悲しむから。 だから、俺は心を鬼にしてアイツに連絡をするのを止めた。 (ゴメンな?側にいてやれなくて。)と心の中でだけそっと想うと空からパラパラと雪が降り出した。 すると昼食の時間になりご飯を食べに行く俺は同じ病気になっている仲良い佐々木 リサとご飯を食べながら リサは雪が好きだから、うわぁ~!雪が本格的に降りだしたねぇっ!テンション上がる♪♪ 雪だるま作りたいなぁと無邪気な顔をして話すが一瞬して、 曇った表情になる。 アキトに逢いたいなぁと呟く。アキトとはリサの亡くなった恋人のことだ…。 リサは亡くなる直前までアキトが病気になっていた事を全く知らなかった。。。 コイツは可愛いと思う、もう逢えない恋人を想う健気なところが。 桜もきっと不思議に思ってるだろうな、俺がいきなり連絡をしなくなったから。 嫌われたなんて思ってんのかなとフッとそんな考えが頭をよぎる。
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