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道は誰かの歩いた後に出来る。その道を辿れども、先人の至った終着点に行き着いても仕方ない。俺は他人になりたいんじゃない。俺は誰かに賞賛されたくて生きていない。俺は俺を満足させたい。面白い事、楽しい事を探して生きている。自己中にならずに生きれる人には敬意を払うが、俺はそうはなりたくない。 だが、先人の知恵は貴重で大いに役立つ。そして解釈は俺次第。同じ道は二つとないとも気付いた。地図などなくていい。結末を読んだ本を頭から読む気にはなれないが、結末まで読んだ本ならば何度でも読みたくなる事もある。 常に事象は進行形。停滞は死。死は怖くないが、まだ経験したくない。念頭には常に死を置いてはいるが、捕らわれてはツマラナい。死の帳が今落ちてきたらそこまでの人間なんだと思うしかない。死は常に寄り添う旅の道連れ。意外にそれ程悪い奴じゃない。殆どの人間より親切だ。 俺には天使の翼などないが、もしかしたら悪魔の破れた翼ならあるかも知れない。 今は落下に背中を傷め、身動きすら取れないが、頭は澄み切っている。悪運には祝福されている。 まだはもうなり、もうはまだなり。 時期を外せば扉は開かない。 全神経を集中して天岩戸が開く時を狙う。
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