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食事が終わってから
浩樹さんのマンションへ行く
相変わらず
いつ見たって
高級なマンション…
対面キッチンの
すぐ向かえには
4人掛けのテーブル
そのテーブルが
以前は結婚してたのかな…
なんて考えさせる
大きな窓からは
今日も綺麗に
都心のネオンが輝いている
広いリビングにある
大きなテレビを点けて
フカフカのソファーに腰を掛けた
「ねぇ、浩樹さん?」
「どうした?」
「アタシ本当に、此処に住んでも良いの?」
住む気なんて
全く無いくせに
念のため聞いてみた
「勿論だよ!!俺も帰って来て毎日早苗が居たら幸せだよ」
「本当?迷惑じゃない…?」
「迷惑なんかじゃないよ。これからは俺が、早苗の事守ってくんだから」
そう言って浩樹さんは
アタシを抱き寄せて
顔を近付けてきた
…キスなんてしたくない
「あっ、さっき買ってきたコーヒー飲みたいな」
そう言って
さりげなく浩樹さんを
アタシから離した
「…コーヒー?キッチンの方に置いてあるよ」
「アタシ取ってくるね」
ソファーから立ち上がり
キッチンに向かった
浩樹さんは
無理には迫って来ない
だから楽なんだ
良く言えば
紳士的というか…
アタシが交わしても
文句一つ言わないから
とってもやりやすい
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