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それからまた数日
何回か
浩樹さんの仕事後に
飲みに出掛けた
だけど
もう簡単には
抱かせたりしない
二度目以降
安売りなんてしたら
勘違いさせてしまうから…
その辺を上手く
適当にやっていれば
思った通り…
浩樹さんは簡単に
手に入った
「一緒に住もう」
だなんて
先走った言葉まで
吐き出すもんだから
アタシは本気で
引っ越そうかなんて
考えたりもした
街中に建つ
高級マンションだもん
そこに住めば
なんだって便利だし
浩樹さんと居れば
きっとそのうち
アタシの中のアイツは
消えてくれそうだったから
別に好きでも
なんでもない相手だし
良いように使って
いらなくなったら
後は知らない…
いい年したオジサンに
完璧な擬似恋愛を
させてあげるんだから
それだけで
良いでしょ…?
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