240人が本棚に入れています
本棚に追加
まさかとは思ったが、単さんはそのまま俺にキスをしたのだった。
「俺だってお前が好きだ…龍司」
唇が触れたまま言う。
単さんが俺にキス…。
しかも、好きって言った…。
「部屋で待ってるから」
照れ隠しなのか何なのか、呆然と立ち尽くす俺を置いて、単さんは行ってしまった。
しばらくしたら、樹と巴が様子を見に来たけど、状況を上手く伝える事が出来なかった。
何とか落ち着きを取り戻して、部屋に戻ろうとすると、単さんに呼び止められた。
単さんは顔を赤くして言ったのだ。
「…待ってるって言っただろ?」
あまりに可愛かったから、抱き締めてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!