思い出

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まさかとは思ったが、単さんはそのまま俺にキスをしたのだった。 「俺だってお前が好きだ…龍司」 唇が触れたまま言う。 単さんが俺にキス…。 しかも、好きって言った…。 「部屋で待ってるから」 照れ隠しなのか何なのか、呆然と立ち尽くす俺を置いて、単さんは行ってしまった。 しばらくしたら、樹と巴が様子を見に来たけど、状況を上手く伝える事が出来なかった。 何とか落ち着きを取り戻して、部屋に戻ろうとすると、単さんに呼び止められた。 単さんは顔を赤くして言ったのだ。 「…待ってるって言っただろ?」 あまりに可愛かったから、抱き締めてしまった。
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