何故私?

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そして、次の日会場で奏を待っている。周りを見るとそれはもうお人形みたいに可愛い女性ばかり、女性として産まれた可愛さ全開でみんな集まってる。 それに比べて私は身長175、胸は…無し、服装はGパンにTシャツとかなりラフ。 うん、私かなり場違いだ。周りの視線もちょっと痛い。 耐えきれなくなって近くにあった100均でサングラスを買った。 暫く待っているとやっと奏がやってきて私を見てかなり嬉しそうに見ている。 近くに行くと、『作戦成功、私はスターに…』と、呟いて少し怖い。 でも、彼女は解ってるのだろうか、試験会場では私がいない事を… そして、とうとうオーディションが始まる。どうもこの場所で説明し個人面談するみたいだ。 説明を聞いてみると今回3人組のアイドルにするらしい。二人は決まっていて、後一人を探しているとの事、今回で決まるわけではないがプロデューサーが納得したら終わりらしい。 なるほど、かなりワガママプロデューサーなんだな。私は自分は関係無いと感じてるせいか客観的に見ていた。 隣ではまだ奏が『私で終わるのよ、私がスターよ…』と呟いてる。自己暗示? さて、やっと始まる、集まったのは200名近く、どうも10組一遍に見るみたいだ。さて何分かかる? 早い5分で終わった。一人1分も無い。これは難しいかもね、奏に一声言っとくか 「奏30秒しかないから、しっかりね」
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