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「もうこんな時間!
……しょうがない、こうなったら最後の手段だ!」
ハァ……と深く溜め息をついたかと思うと首にぶら下がっていた時計が宙に浮き大きくなった。
「なっなんだよ、これ!?」
「とにかく外にでましょう!」
ただ事ではないと察した柳生が外に出るよう声を上げた。扉を開け、しかし目の前の光景に全員仰天した。
「なっ何スかこれ!?」
扉を開けたら、そこは立海大付属ではなく暗い闇の空間が広がっていた。
先も何も見えないまるでブラックホールのような……。
「八名様、ご案内!」
バッと振り返るとピョコピョコ嬉しそうに跳ねている兎。
時計の秒針は徐々にスピードを上げながら逆回転をし始める。何処からともなく風も吹き始めた。
「お、おい……ヤバくねぇか?」
「覚悟を決めるしかないみたいだね」
「「マジですか!?」」
「マジですよ♪」
幸村への全員のツッコミに何故か兎が笑顔で答える。
笑いのコンビネーションは意外とあっているのかも……。
それと同時に動いていた時計の針が0時丁度を指して止まった。
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