152人が本棚に入れています
本棚に追加
ボーン……
ボーン……
ボーン……
「出発!」
兎が声を発したと同時に時計の表面が扉のように開く。そして、中から出てきたのは……
うさぎ……
ウサギ……
兎……
兎……!
兎!!
と、とにかく同じ兎が大量に飛び出してきた!唯一違うところといったらその大きさ。
成人男性と同じくらいの身長だ。
「ご案内♪ご案内♪」
ガシッ
「えっ?」
勢いに圧されて立ち尽くしてると巨大兎がジャッカルを担ぎ上げた。
「おい!ジャッカルをどうするつもりだよぃ!?」
「まずは一人!」
小さい兎がそう言うと巨大兎は時計の中へとジャッカルを放り投げた。
「うわぁぁぁぁあ!!」
時計の中は部室の外と同じ闇の空間。ジャッカルは悲鳴を上げながら闇の中へ落ちていった。
「どんどんいきましょう!」
「「おー!」」
部室の僅かないスペースをR陣は逃げ惑ったが敢えなく捕まり全員、時計の中へと放り込まれてしまった。
最後に放り込まれた幸村の耳に小さい兎の言葉が。
「まぁ、死なない程度に頑張ってくださいよ」
.
最初のコメントを投稿しよう!