1人が本棚に入れています
本棚に追加
「君は誰?」
「貴方こそ、だれ?」
僕が聞いたことを、彼女はそのまま僕に問いかけてきた。
「何故貴方、この場所にいるの?」
「それは僕も同じだよ。
なんで君がこの場所にいるの?」
僕は彼女の問いを無視して、逆に彼女に聞いてみた。
「私?
私はこの場所が全てだから。
貴方は?」
「僕はこの場所が思い出の場所だから」
僕は彼女の問いに初めて答えた。
「思い出?
誰との?」
「おじいさんとの。
今はもう、いないけど……」
最初のコメントを投稿しよう!