第1話『受け継がれし伝説』

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GC53年4月 地球連合軍アムステルダム基地 「基地に所属不明の機体が接近中!」 「呼び掛けろ!」 地球連合軍の基地に接近してくる赤い機体があった。 「ダメです、返事がありません!…機体に熱量が収束していきます!こ、攻撃態勢のようです!」 「何だと、迎撃システム!」 司令官が支持を出すが、謎の機体の2門の砲身からビームが放たれる。 「間に合いません!だ、第1格納庫が破壊されました!」 「くっ…スクランブルだ!出せる機体を出せ!」 基地内が混乱に包まれる。 「こ、こちらに向かってきます!あれは…戦闘機?」 「いや…違うぞ!」 司令塔の前に急接近してきた赤い戦闘機風の機体は、その姿をMSに変えていく。 「変形した!?」 「あの姿は…ガンダ…」 「うわぁぁーっ!」 わずか数分…。そのMSによって、アムステルダム基地が壊滅した。 同時刻 宇宙革命軍アースヤードコロニー基地 「ん?」 「どうしたんだ?」 「いや、今レーダーに何か映った気がして…」 宇宙の闇に目をこらしながら兵士が言った。 「気のせいだろ?何も映ってないぞ」 「あぁ…」 そんな会話を切り裂くように、コロニーの外壁に穴が空く。 「何だ!?」 「外壁に穴が!空気が漏れるぞ!」 「くそっ、早く塞げ!第一級戦闘配備だ!」 「う、うわぁ!」 指示を出していた兵士の横で、外を見ていた兵士が声をあげる。 「何をそんなに驚い…て…」 振り向いた先…窓の外にいたのは、黒いMSだった。 「ガン…」 地球連合軍の基地と同時刻に、宇宙革命軍のアースヤードコロニー基地が壊滅した。
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