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また一人、同級生が結婚した。
行き遅れた人間を数える方が、年々早くなっている。
2次会に参加して、無理して笑って、楽しいふりしていても、私は焦っていた。
彼氏がいないわけじゃないが、彼との結婚は、期待できない。
3つ年下の晃はまだ、夢を追いかけている途中だ。
結婚のケの字を出せば、きっと晃は私から離れて行くだろう。
私は、都会の片隅で、なぜか一人でいるような孤独感を抱えていた。
結婚だけが全てじゃないけど、周りの人達が結婚をすると、どうしても気持ちが焦ってしまう。
その思いを、かき消すかのように、私は晃のいる部屋へと戻って行く。
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