少しずつ

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「だけどさ、色々思うわけよ。私がいなくなったら、あの人、大丈夫かな?とか。 色々考えて、でも答えは出てこなくて。 だけどさ、あの人私がいなくなったらダメになるなんて、ただのエゴだよね。 結局、別れる理由や、続ける理由に必要なのはさ、自分が相手を必要かどうかであって、 相手が自分がいなきゃダメだって思い込みは、捨てなきゃいけないって思うようになったの。 それで、今自分にとって、旦那は必要なわけで、それで悩んでるんだよね。」 真奈美の愛は奥深いものがあると、千鶴は思った。 「やっぱり、真奈美はすごいよ。私には、真奈美を越える事なんてできないなぁ。昔ッからそうだったけどね。」 千鶴がそう言うと、真奈美は笑い出した。 「なんかさ、自分だけが悩んでるわけじゃないって思うと、元気出てくるよね。 千鶴もさ、辛くなったら本音で私と話し合おうよ。 なんだか、話しているうちに元気出てきた。 パフェでも、食べようか。」 真奈美の笑顔に、千鶴も元気になれた。 「うん!」 少しずつ、少しずつ、前に進めればいい。 千鶴はそう思った。
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