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ユメミは、走って来たために乱れた息とエルと同じだが色違いの淡い緑色のスーツの乱れを直すと、ガバッとエルに抱き着いた。
ユメミ「エルゥ、おはよぉ~♪」
エル「おはよう。ユメミ。」
エルの返事を聞いて離れるユメミ。
普段のユメミを見ると想像しづらい事だが、こんなでもユメミは公私をしっかり区別するのだ。
しかも、役職はエルの補佐役だったりする。
つまりは副所長だ。
エル「はぁ・・・。本当にユメミは仕事の時と普段の時とのギャップが激しいわね。」
ユメミ「えぇ~、そうかなぁ?」
エル「そ・う・な・の。変わらないのは、その間延びした口調だけ。」
相変わらずの無表情でそう言うエルに「ふぅ~ん」と興味なさそうに呟くユメミ。
それから二人はたわいのない話をしつつ目的地である喫茶店へと足を進める。
ユメミ「そう言えば最近ねぇ、桜国の近くでぇまたヴォイドイーターの出現がぁ確認されてるみたいだよぉ?」
エル「アレは少々厄介だからな。・・・成る程、だから最近ナイアの奴が忙しそうにしてたのか。」
エルの言うナイアとは双子の妹の事で、ナイアはギルド【聖騎士団】の団長を勤めているのだが、詳しくは後ほど説明します。
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