ぷろろぉぐ【異世界での日常】

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――コンコン ナイア「開いてるぞ、入って来い。」 ナイアは書類整理を一旦止め、入室を促す。 ――キィ――パタン ?「失礼します。」 そう言って入室して来たのは、160㎝程の小柄な体格でオリーブグリーンの長袖シャツに黒のスラックスを着て、その上に鋼で作られた軽装の鎧と籠手にレガースを着けた肌が赤銅色の女性。 ワイア姉妹やユメミに負けず劣らずの美貌を持ち、左頬には首にまで達している大きな傷跡が目立つが、本人は気にしてはおらず寧ろ誇りに思っているようだ。 彼女はレイ・S・フェルト、ギルド【聖騎士団】の副長兼団長補佐役をしている。 正式にはレイ・スネーク・フェルトと言い、蛇を祖とする一族の生まれである。 特徴は虹彩が紫色でキレると瞳孔が縦になる事と、体温が低い事だ。 ナイア「レイか、どうした?あたしに何か用でも?」 ナイアは慣れない書類整理で凝った肩を解しながら、机を挟んだ正面に直立不動で立っているレイに話し掛ける。 レイ「はい。最近になってまた、ヴォイドイーターの出現が桜国付近で確認されましたので報告に。」 仕事中だからか素なのかはわからないが、レイは淡々とした口調でナイアに話している。 、
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