序章【地球での日常?】

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――などと考察していたが、よく耳を澄ましてみるとログハウスの裏からザクザクと、恐らくは土を耕しているのであろう音が聞こえてくる。 ――ザックザック ?「~~~♪」 裏を見てみると、身長200㎝はあるだろう大男が小麦色に焼けた肌を早朝と言うのに、汗でキラキラと輝かせ鍬を振るい実に楽しそうな表情で歌を歌っていた。 ――ここからでは大男の顔が良く見えないので、少し近寄ってみよう。 ?「・・・おらは死んじまっただ~♪おらは死んじまっただ~♪」 ――ザックザック♪ 大男に近寄ってみると、わかる人にはわかる古い歌を軽快な動作で鍬を振るいながら、大声で楽しそうに歌っていた。 歌に合わせて振るわれる鍬が朝日を反射し、大男の汗と合わさって軽く現実離れした光景になっている。 ――何を隠そう(隠すつもりは無いが)この日焼けで肌が浅黒い大男こそが、このフリーダムな物語で主人公と呼ばれる農夫である。 大男が楽しそうに農作業をしているので、この隙に簡単な紹介をしておこう。 今も農作業に従事している大男の名は エドガー・C・オトイ 日系のアメリカ人である。 正式なフルネームは エドガー・クリスタル・音依となる。 、
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