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｢お父さん、単身赴任しなきゃいけなくなっちゃったんだ。｣
｢えっ、……て事は、お父さん……家に居られないの？｣
｢うん……。ごめん、紗英。だからおばあちゃん家に預けてもらう事にしたんだ。｣
｢…………。うん、分かった。ちゃんと迷惑かけないようにするよ!!おばあちゃんにもおじいちゃんにも!!｣
｢紗英は、偉い子だな。｣
父は笑って頭を撫でてくれた。
今の私には、その行動で心がとても安らいだ。
父はちゃんと帰って来ると言ってくれた。
暫くは、帰れないかもしれないけどとは言っていたけど。
そして、私はおばあちゃん達に預けられる事になった。
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