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おばあちゃん達は、とても優しく、私を育ててくれた。
立派に六年生にまでなって、卒業する事も出来た。
こんなに幸せだった事は、母が生きていた時以来だと思う。
だが、その楽しい日々は長く続かず、小学生の時までと言っても過言ではないものだった。
中学校に入学してからおばあちゃん達の行動や発言が、酷くなったからだ。
「紗英!!ちゃんと買い物に行くように言っておいただろう!!」
「そうだ!!ばあさんを困らせるな!!学校に通えるのも、わし達のお陰なんだからな。」
「はぃ……ごめんなさい……。」
そんな生活が続いたせいで、中学校に入ったらやってみたかった部活動にも入れなかったのだ。
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