海の始まりは海

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「あの…。皆さん席に着いて下さい…。あ、もう着いてる…」 声が小さい!! 背も小さい!! 可愛いな!おい! 入って来たのは先生だと思われる人だった。 なんというか、色々と小さい。 声とか、背とか、態度とか、おっぱゴニョゴニョ。 あと沼田がいつの間にか自分の席に戻って僕をじろじろ見ていた。というか睨んでいた。怖い。 「私の名前は…あk…い mm…です…。」 聞こえねぇぇぇぇぇ!! あ、でも黒板に書いてくれた。字は何故かデカイな。体を目一杯動かして書いてる。小動物っぽい。 赤井 美美(アカイ ミミ) そう書かれていた。背が小さいから届かない黒板の上半分は綺麗なままだ。日直の仕事が少なそうで何よりです。 「では、皆さんにも自己紹介をしてもらいます…」 恒例の儀式ですな?ここでクラスでの位置付けが決まると言っても過言ではない、あの儀式ですな? まぁ、僕は最初は余計なはっちゃけたことはしないけど。
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