カタチ無き姿で

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カタチ無き姿で

火葬している1時間くらいの間親類などが曾祖母の思い出を話したりこれからの葬式の事などを話していた。火葬の間に外は雪で吹雪いていた。まるで、私の気持ちを現している様で涙を堪えるのに精一杯だった。そして、1時間が経ち曾祖母は骨だけの姿で私の前に現れた…。人間の体があんな姿で目の前に現れたのは初めてで鼓動は早くなった。骨壷に骨を入れる事になり、大きな木製の箸で骨壷に入れるのだが…曾祖母の骨を掴んだ瞬間(軽い)そう思った。あんなにも人は、もろく軽くなってしまうとは思わなかった。
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