ロング・プロローグ 

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世界の年齢、ありきたりに表すと2×××年。 青い猫型ロボット?そんなものはいない。 代わりに人型の自動人形はいるけど。 もちろん自分で思考するなんて大層なSF要素はない。 ただプログラムされたことを毎日繰り返す、ある意味で人間とまったく同じで、まったく違う機械(ひとがた)。 空には車が走り、地上では往来する人の群れ。 風景は違えど、人の在り方は相変わらずだ。会社に行くもの、学校に行くもの。 もちろんコンビニの前で屯する取り残され型の不良もちゃんといる。 昔とどこが違うかって? それは扱う技術だろう。 けど、それだけ。気が抜けるほどに、平凡で退屈な日常がそこかしこに溢れているのだ。
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