ロング・プロローグ 

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こんなにも気が抜けた毎日を送る俺は、もうこれでもかというくらい普通だ。 荒れ果てた心で喧嘩三昧の毎日を送るわけでもなく、世間の駄目さを嘆き、自らの手で変えてやろうと勉学に励むわけでもない。 ごく普通の高校生。それが一番しっくりくる、帰宅部所属の17歳。今日も元気に気だるげに登校中。 「おーい!そーらー」 「ういーす」 ここでとりあえず言っておこう、断じてSKYの方ではない。 俺の名前、上谷 空(かみや そら)だ。 何故こうもどストレートな名前なのか、結構コンプレックスだったりするのは秘密。 「また徒歩かよ。いい加減エアボーとか使えば?」 「余計なお世話だ。そういうならてめぇのを寄越せ」 「だが断る」 そう言いながら律儀にエアボードから降りる友人A。(←何故か名前がいえない、不思議!) いつもの光景。クラスメイトと馬鹿をしつつ登校する。 いつもの風景、いつもの道。 また、平凡で退屈な日常が今日も始まる。
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