ロング・プロローグ 

4/9
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
教室に着き、周りに挨拶を済まして授業がスタート。 めんどくさいの一言だが、サボったりすれば内申に響くので無難に過ごす毎日。 変わり映えの無い、唯の日常。だからこそ思うのだ。普段とは違う何かを。退屈をかき消すスパイスを。 「では歴史Ⅱのプログラム、47ページ目を開いてください。では出席番号15番、読みなさい」 ある日突然ファンタジー的な何かが起きる!みたいなのに期待してた中学二年生的な時期もあったが 「えー、100年前にクレバー・A・ハーヴェイが重力制御導体を開発したことにより、私達の生活はそれまでのものよりも遥かに水準が上がることとなり、生活環境が大きく変化しました」 そんなことはまったく無く、ただただ普通に平凡に 「はい、ありがとう。座って結構です」 俺は高校生という立場になっていた。 「今の記述以外にも、このハーヴェイ博士は世紀の大発明をいくつも世に生み出し、私達の今の生活水準が確立されたといっても過言ではありません。では次に講義ファイルの2を・・・」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!