入学式

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鬼男視点 「新入生代表の言葉、天国 鬼男」 「はい。」 いつもより大きな声で返事をする。 ポケットに入れてあった紙を取りだし、前に出てみんなの方を向いた。 人前に立つのは慣れていないので、凄く緊張する。 息を大きく吸って深呼吸をする。 少しでも緊張が解れれば…と思ってのことだが、あまり意味が無いようだ。 これ以上考えても仕方がない気がしてきたので、覚悟をきめて顔をあげる。 すると、微妙に眠そうな顔して笑ってる妹彦と目があって、こっちまで笑えた。 もう一度紙に視線を落とし読み始めると、さっきまでの緊張が嘘のようにサラサラよめた。 セリフを全て言い終わり、司会の言葉に合わせて礼をすると皆から拍手がおこり、嬉しかった。 少し早歩きで自分の席に戻り座った。 まだ心臓はバクバクいっていた。 「次に生徒会から、生徒会長閻魔大王お願いします。」 .
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