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「おい、どうだ?」
スロットをプレイ中の克司の肩に手をかけてきたのは渋い表情の満利男だった。
「こっちも駄目だ。
今日はどの台も渋い設定みたいだな…、
ふざけやがって。
俺もやめるわ。」
満利男が携帯を差し出す。
「こっちもって?
俺は今日の稼ぎは出したからとっくに交換してきた。
それよりこれ見ろよ。
さっきのまりおが新たに書き込んでる。」
504:まりお 10/05(金) 11:29
みなさんまもなくお楽しみの時間です。無差別大量殺人を観察される方は準備出来てますか?12時きっかりに始めます。サングラス忘れないでください。それからこの書き込みが心ない人に通報されたみたいです。ですが心配なさらずに。予定通り実行しますんで。
「冗談にしても気持ち悪いな。
今11時半過ぎだから本気だったらもう新宿にいる可能性が高いってことか…、
ぞっとするな。
なぁ満利男、どうするよ?」
克司は台の横に置いといたタバコをパーカーのポケットにしまうと立ち上がった。
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