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「見に行こうぜ。
最初の書き込みから時間経って誰かに通報されてるはずなのにまだ捕まってないってことだろ。
マジでやる気かもしれない。
今更俺達が通報しても無駄ってことだ。
なら見に行くしかないだろ。」
満利男と克司はパチンコ店を出ると歌舞伎町から新宿駅方面へ歩きだした。
携帯のデジタル時計は11時50分を表示している。
アルタ前の交差点に差し掛かった時に満利男はサングラスをかけた。
10月とはいえ真昼の日差しはまだ強い。
克司も思い出したようにサングラスをかける。
「この横断歩道渡ったらまりおの指定している広場だぞ。
満利男…、
今からでもいいからここにいる奴らに逃げるように言った方がいいんじゃねぇか?」
克司の落ち着きの無さを満利男は当然感じていた。
「大丈夫だって。
何か起きるかもしれねぇって期待してるけど絶対何もないから。
そんな簡単に人殺す奴なんかいねぇよ。」
克司はキョロキョロと周りを見るのをやめようとはしない。
「それになんだかグラサンかけてる奴多くねぇか?
俺達と同じように観察しに来た奴らかもしれないぜ。」
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