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レイズは面倒臭そうに手を振る。
「でも……」
ルイセはレイズに食い下がろうとしたが彼女の穏やかではない心中を知らないカナタは何も聞こえなかったように歩いて行く。
「カナタ君!?
どこに行くのです!?」
「……ん……ルミナスさんの……ところ」
「ちょっとカナタ!」
カナタの背中に声をかけるユズキ。
カナタは振り返らずにヒラヒラと手を揺らしただけだった。
「ルイセ、弁当美味しかった。……ユズキ、また」
「……馬鹿カナタ君」
緩い笑みを浮かべて、カナタはレイズと一緒に校舎へ入った。
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