カナタとルミナス【前編】

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それは男たちも同じだったらしい。 露骨に表情を歪めている。 「カナタ=リンクとレイズ=ブレイドか」 男の一人……頬に傷がある奴が嫌そうに名前を呟いた。 「今は授業中だぞ。いくら学年一【お荷物】と【問題児】だからといって授業サボると進級できなくなる」 とこれは男の二人目……太った奴。 校内、廊下はわりと涼しいのだが彼は汗をかきまくっていた。 「俺たちは用事があるんですよ。  それから【元】教師に【お荷物】とか【問題児】と言われたくないな」 レイズは皮肉そうに唇歪めて返した。 「ククッ……相変わらず生意気なクソガキだぜ」 そう言ったのは三人目の男……骸骨みたいな顔の奴。 この三人はつい最近までエレント学園の教師だった。 しかし、不祥事をおこしたため辞めることになった――いや、辞めさせられたのだ。 彼らを辞めさせたのは実はカナタだったりするが、それを知っているのは学園内でもほんの僅かだ。 「俺はアンタたちに敬意を覚えたことないぜ」 普通の学校の教鞭を持つ者を先生と言い、特殊な学校で勉学、その他を教える者を教師と呼ぶ。
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