27444人が本棚に入れています
本棚に追加
「てめぇらな」
レイズは震えるだけた。
奥歯を噛んでカナタたちを睨む。
「ルミナス教師。風呂は流石にヤバいだろうが。
常識を考えたら」
「レイズ君ははいらない?」
「はいるが」
風呂好きではないが汗をかいたらはいらないと気持ち悪い。
「そこにお風呂があるから。で、ウチらはお風呂にはいる」
と言いつつ、ルミナスはカナタの手を引き風呂場に向かおうとする。
しかも驚くことにカナタはまったく抵抗しなかった。
「おい、カナタ?」
「んー……今がはじめてじゃないし」
「!?
――それどういうことだ?」
「カナタさんて興味がないことだといつもズボラでしょう?
だからたまにウチかヒナタちゃんがカナタさんをお風呂にいれてあげるの」
あっけらかんと言うルミナス。
――なんて羨ましい。
レイズはその言葉を呑み込んだ。
女性の憧れである完璧な体を持つルミナス。
つまりボン! キュッ!ボン! だ。
小さな子供ならいざ知らずカナタはこれでも年頃の少年。
色々とヤバい気がする。
「カナタ。お前は何とも思わないのか?」
「んー」
最初のコメントを投稿しよう!