カナタとルミナス【前編】

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† ルミナスは一糸纏わない姿で風呂場に行く。 湯気が雲のように広がる中、彼女の白い裸体が浮かび上がった。 男なら鼻血を出すところだが、カナタはルミナスを見て首をひねっている。 「どう?  ウチ、きれい?」 すべてをさらせてもルミナスは恥ずかしい素振りすら見せず、色っぽく微笑む。 「ん。見えない」 ――カナタの眼鏡のレンズはくもっていた。 ルミナスがいるのはわかるがはっきりと姿を認識できない。 「眼鏡外したら見えるよー」 「…………興味ないし」 「カナタさん。ウチ、カナタさんが実はホモなんじゃないかと思うことがあるの~」 「僕は普通に女の子は好きだよ」 ――接し方がわからないだけで。 「もしかして貧乳好き?」 「答えない」 「はぁ、まあいいです。こうして一緒にはいってくれるだけ、ウチは嬉しいし」 ルミナスは言ってタオルを石鹸で泡立てる。 「体洗いますから、背中を向けて」 「……ん」 カナタはだるそうに椅子に座り、ルミナスに背中を向けた。 その背中を見た瞬間、ルミナスの表情が強張る。
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