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ルミナスは一糸纏わない姿で風呂場に行く。
湯気が雲のように広がる中、彼女の白い裸体が浮かび上がった。
男なら鼻血を出すところだが、カナタはルミナスを見て首をひねっている。
「どう?
ウチ、きれい?」
すべてをさらせてもルミナスは恥ずかしい素振りすら見せず、色っぽく微笑む。
「ん。見えない」
――カナタの眼鏡のレンズはくもっていた。
ルミナスがいるのはわかるがはっきりと姿を認識できない。
「眼鏡外したら見えるよー」
「…………興味ないし」
「カナタさん。ウチ、カナタさんが実はホモなんじゃないかと思うことがあるの~」
「僕は普通に女の子は好きだよ」
――接し方がわからないだけで。
「もしかして貧乳好き?」
「答えない」
「はぁ、まあいいです。こうして一緒にはいってくれるだけ、ウチは嬉しいし」
ルミナスは言ってタオルを石鹸で泡立てる。
「体洗いますから、背中を向けて」
「……ん」
カナタはだるそうに椅子に座り、ルミナスに背中を向けた。
その背中を見た瞬間、ルミナスの表情が強張る。
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