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「……ん?」
ルミナスの頭を撫でたカナタは不思議そうに首を傾げる。
その様子は自分のことを心配しているように見えて……
「カナタさん!」
感激――したらしいルミナスはカナタに飛びつく。
そしてカナタを押し倒した。
「カナタさん、ウチ……もう我慢できません」
ルミナスはあふれでた思いを声に、そして告白を――
「カナタさん……ウチと一つに」
もはやルミナスは学園長代理ではなく、一人のオンナ。
愛しい相手が自分の下にいたのでは欲望をおさえられるわけもなく――
あいにくまわりには誰もいない。
邪魔が入らない。
チャンスは今しかない。
カナタを自分のモノに、自分がカナタのモノに――
教師や生徒――今の自分には関係ない!
今の立場を捨てて愛しいヒトと一つに――
熱っぽく潤んだ目を閉じ、ルミナスは訳もわからずキョトンとしているカナタに――
「そうは――させーん!」
ルミナスの唇がカナタの唇に触れそうになった時。
そんな声が頭上から落ちてきた。
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