変態女教師と破天荒少女騎士とカナタ(人形)と

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ルミナスの視界に飛び込んできたのは無数に浮かぶ、魔法文字だ。 それが虚空に走り、魔法陣が描かれる。 そして魔法陣の中心に光が集い、ルミナス目掛けて放たれた。 「カナタさんがそばにいるのにいきなり魔法ですか!?」 叫んだルミナスは呪文を唱えて風を発生させて壁を出現させる。 「――風よ――」 「甘い」 ルミナスが展開させた風の壁はあっさり光条が貫いた。 「くっ……!」 呻いたルミナスはカナタをお姫様だっこし、風をまとい飛び上がる。 「やってくれますね」 ルミナスはぎりり……と奥歯を噛んだ。 と、先ほどルミナスとカナタがいた屋上に膨大な熱が発生した。 「やってくれたのはアナタだ、ルミナス教師」 ルミナスが声のするほうに視線を向けてみれば一人の少女――いや、幼女の姿。 年齢は八歳くらいに見える。 足元まで届く太陽のような金髪と勝ち気そうなルビー色のつり目。 色白であと十年もすれば間違いなく美女になりそうな感じだが―― 「姑息なマネをしたな、変態教師が!」 吠えた幼女から魔力が噴き出す。
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