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その魔力が彼女の右に集い、力ある剣へと形を変える。
「神剣【アマテラス】」
金色の剣先をルミナスに向け、彼女は呟く。
「教師だからって何でも許されると思わないでください!?」
そう口にした幼女の姿が瞬間的に成長した。
長い金髪を持つ、美女へと。
そして口調も変わった。
穏やかな声のトーンの中、険が宿っている。
それはルミナスも同じだった。
「ウチも言わせてもらいますが」
美女に見せつけるようにカナタを豊かな胸に抱き寄せながら、
「学園ないで【それ】を具現化させるのはどうかと思いますよ? ヒナタさん」
ルミナスは発生させた渦巻く暴風を美女に解き放つ。
「全力で魔法、生徒にぶっ放つのもどうかと思いますけど?」
怪我だけではすまない魔法を美女は剣の結界だけで消滅させた。
そして軽く地面を蹴って跳躍し、一気にルミナスの頭上に到達する。
「アタシの前で――キモいことをしないでください!」
美女の剣から放たれる一条の光。
それが避けたルミナスを追跡し、五分も経過しないそのうちに――
すぱっ、と切断した――【カナタ】の首から上を。
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