変態女教師と破天荒少女騎士とカナタ(人形)と

10/23
前へ
/897ページ
次へ
その魔力が彼女の右に集い、力ある剣へと形を変える。 「神剣【アマテラス】」 金色の剣先をルミナスに向け、彼女は呟く。 「教師だからって何でも許されると思わないでください!?」 そう口にした幼女の姿が瞬間的に成長した。 長い金髪を持つ、美女へと。 そして口調も変わった。 穏やかな声のトーンの中、険が宿っている。 それはルミナスも同じだった。 「ウチも言わせてもらいますが」 美女に見せつけるようにカナタを豊かな胸に抱き寄せながら、 「学園ないで【それ】を具現化させるのはどうかと思いますよ? ヒナタさん」 ルミナスは発生させた渦巻く暴風を美女に解き放つ。 「全力で魔法、生徒にぶっ放つのもどうかと思いますけど?」 怪我だけではすまない魔法を美女は剣の結界だけで消滅させた。 そして軽く地面を蹴って跳躍し、一気にルミナスの頭上に到達する。 「アタシの前で――キモいことをしないでください!」 美女の剣から放たれる一条の光。 それが避けたルミナスを追跡し、五分も経過しないそのうちに―― すぱっ、と切断した――【カナタ】の首から上を。
/897ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27444人が本棚に入れています
本棚に追加