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「今日は待っとくよ。その時間になったら食事を作るからな」
「……ありがとう」
俺が通うこの高校は全寮制で俺とこいつは同じ部屋だ。いつも、こいつが飯を作ってくれている。初めは交互に作っていたのだが、あの日から少し経った日以降はすべて、作ってくれている。
そういえば、あいつと同じ部屋だった人って誰だっけ。思い出せないな。
「俺は帰るよ。買い物もしないといけないから」
「……ああ」
そいつは静かに歩き始めた。その背中が寂しそうに見えたのは気のせいではないだろう。悪い……明日からは授業もきちんと受けるし、料理も俺がするから。今日が最後だから。
それでも俺の心は未だ晴れそうにない。
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