10 戦士の休息~ネフィリム陛下編~

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10 戦士の休息~ネフィリム陛下編~

さて、最後にネフィリム陛下。 機嫌損ねたくない人物No.1(ネクロス新聞社調べ)だから、気をつけねば……。 謁見室へと向かう途中、見回りの兵士達から嫌な噂を聞いた。 兵1「おい、さっき報告しに行った兵士、物凄い勢いで走って行ってたが何かあったのか?」 兵2「さぁな? 最近ずっと機嫌悪いみたいだからな~。」 そんな話を聞いた俺は既に冷や汗をかいている。 作「ネフィリム陛下、失礼致します。」 いつもより緊張しながら、王の間に入る。 ネ「うむ、入るがいい。」 聞こえてくる口調全てに威圧感がある。 作「陛下、単刀直入にお聞きします。 現在、アザルト、ルスランとの戦いが続いておりますが、戦況は、いかなる感じでしょうか?」 ネ「……そうだな。余が率いるネクロス帝国は、寄せ集めと偽善者ぶってる軍勢に勝っている。 だからだ! どの戦場を見ても優勢である!」 細く開いていた目を、カッと開き、ネフィリム陛下が話す。 恐らく、かなり面白くない状況なのだろう。 作「先程、ここに来るまでに、ソーマ城の苦戦とゆー、情報が聞こえてきたのですが。」 ネ「何だと?! どこでどいつが言っていた?!」 明らかにキレたな、ネフィリム陛下……。 さて、どーしようか、これ以上は命の保障がない自信がある。 作「街中で聞こえただけですので(汗) で、ですがデスの投入などで、優勢になっているとも聞いております(汗)」 その言葉に機嫌を良くしたネフィリム陛下。 ネ「うむ、その通りだ♪ 余の率いる軍が負ける筈がないのだ!! 見ておれ、一気に支配率を上げる兵器を投入してくれるわ!! ハーハッハッハッ!!」 高らかに笑い、帰り際には兵士に志願しないかとまで言ってくれた。 当然ながら、俺は記者だから、と丁重に、丁重に断っておいた。 後日、アザルトとの戦場が一気に優勢になったと聞いた。 「やっぱり陛下、凄いんだな……。」 そんな事を呟きながら、今日も机に向かってコーヒーを飲みながら原稿を書いている。 10 戦士の休息~ネフィリム陛下編~ 終
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