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11 ネクロスの人々
さて、ある程度原稿が仕上がってきて、煎れたてのコーヒーでも飲みながら寛いでいた頃、手紙が届いた。
作「はいはい、ご苦労様です、と。
ん? 差出人が書いてないが、誰からだこりゃ?」
ライトに照らしても、強く擦り合わせても、どこにも書いてない。
で、ペーパーナイフで開けてみる事にした。
作「ふんふん……パーティーねぇ……で、誰から………なっ?!」
手紙の差出人を見て驚いたのと目眩がした。
なんと、差出人はフェルト将軍だった。
どうやら、週末に城で城下街に住む住人達を招待して、陛下達と仮装パーティーをするらしい。
作「………どうしよう……。」
楽しそう→20%
ふざけそうで怖い→80%
真剣に悩んでいるとネクロス兵で仲の良いメンバーが家に遊びにきた。
いつも酒場で楽しく話している連中で、サークルでも楽しくやっている。
まず、飲み物を出してあげた。
そんな彼らにも話してみた。
作「なぁ…週末の仮装パーティーなんだが…」
陛下萌のルナ、仮面好きのコウ、陛下を慕うケイにジルーナ、フェルト好きのピコ、●●に●●だ。
兵士の中でも話題にはなっていたらしい。
作「で、俺はどうすりゃいいのか…(汗)」
コーヒー飲む手が止まる。
同時に周りも手が止まったり、吹き出すのもいた。
コウ「やっぱり、お目当ての将軍に近い格好してったらいいのかな?」
ピコ「なら、俺は……ローブ着てダークさを出すしかないのか…」
ルナ「陛下………(照)」
………さて、週末までは時間あるし、真剣に考えるか…
結局、この日は仲間らと、どの将軍が良いのか、白熱した議論になった。
作「やはり、記者として行くべきなのか…」
ソファーに寝転びながら呟いた。
翌日、編集長が、ニヤニヤしながら俺の顔を覗き込んでいたのに気付いた所からスタートした。
編「よぉ、グレイス、ニヤニヤしながら何の夢を見ていたんだ♪?」
そんなにニヤニヤしていたのか…?汗
作「…いえ、うちの新聞がトップシェアを奪っている夢を見てたので…汗」
とっさに嘘をついた。
間違っても、仮装パーティーに招待されて、楽しみだから、ニヤニヤしてましたなどとは、口が裂けても言えない。
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