11 ネクロスの人々

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作「おや、お二人共、気合い入ってるね(笑)」 陛下とアルケインの格好を真似ているみたいで、思わず本音が出てしまった。 その言葉を聞いた二人は、ニヤニヤしながら、勿論♪と言い、舞台に向かって歩いて行った。 で、俺はダンスを踊れない。 だからこそ、普段、滅多に見れない光景を焼き付けておく事にする。 辺りをキョロキョロしながら広間に行くと、後ろから肩を叩かれた。 作「はい、誰ですか…って、へ、陛下?!(汗)」 白ワインの入ったグラスを片手に、スーツを着た陛下が後ろに立っていた。 ネ「グレイスよ、お前も今夜位は仕事を忘れ、楽しもうではないか♪」 と、かなりご機嫌な陛下が話す。 作「そうですね、しかしダンスが踊れないので、ワインだけでも、いただきます♪」 おい、と陛下が近くにいた女性(ケイ)を呼び、赤ワインのグラスを手に取った。 ネ「そら、グレイスよ、余が選んだワインだ。 これでも飲んで楽しんでくるがいい。」 陛下はワイングラスを俺に渡すとルナとケイを連れ、舞台へと消えて行った。 二人共、すっごく満面の笑みだったなぁ……。 おっと、次は…どこかに誰かいないかなぁ………っと、いた♪ 舞台の近くにあるミニバーで何か飲んでるフェルトにメリーメリーがいた。 俺は、近くにいたシーとピコ、ハジメをと合流し、バーへと向かう。 作「白ワインを、もう一杯くれないか。」 俺が、コトンとグラスをテーブルに置くと二人の将軍は、こちらに気付いたのか メ「あら、あなた今日も仕事で?」 フ「…な、お前いつの間に?!」 作「えぇ、招待状貰ったんですけど、ダンス踊れないので、写真撮ったりしながらワイン飲んで、楽しませてもらってますよ♪」 と、同時に耳元で、友人らが、二人を見て可愛いだのなんだのと呟いていた。 聞こえていないのが、せめてもの救いだな。 メ「あなたも大変ねぇ、そうだ! フェルトが着てるドレス、あなた、どう思う?」 ニヤニヤしながら、メリーメリーが聞いてくる。 どうしようか、つか下手な答だと消されかねないフラグが立ちっぱなしである。 本音→可愛い、が言えばダイコクの二の舞だ。 続きは次のページへ!!
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