11 ネクロスの人々

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で、俺は。 アルケイン探しで広間を歩き回っていた。 作「やっぱ人多い…じゃなくて! さっきから同じ格好した人ばかりじゃないか(汗)」 歩き回るのも、結構しんどいものだと実感する。 普段は剣の音がしたり、矢が飛び交ったりする場所を走り回ってるから、何ともなかったのだが… 作「陛下らにダンス習ってりゃ良かったのかなぁ?…」 そんな事を呟いていたら、上から俺を呼ぶ声がする。 …ちょっと待て。 ここは2階、しかも上は天井だ。 まぁ、大低のハプニングには慣れっこだから、大丈夫なのだが……が、違った。 上を見上げると、ロープに縛られ、空中で泣きそうな声を出すアルケインがいた。 ア「あぁ、グレイス君、良かったらこのロープを外してくれないか……(泣)」 誰にやられたんですか?と聞くのは野望だし、聞く気もない。 犯人の目星はついているから。 作「わ、分かりました(汗) 今、梯子持ってきますから、待っててくださいね。」 俺は遠くに見えた梯子を取りに行き、よじ登ってアルケインを地面に下ろす。 ロープを外すとアルケインは ア「ありがとう、グレイス君…(泣)」 と、相当悲しかったのだと実感させる声を出した。 そんなアルケインを、放っておく事も出来ないので、バーまで連れていきワインを飲ませる事にした。 作「アルケイン将軍、まずは一杯どうぞ…」 凹むアルケインにワインを差し出す。 すると一気に飲み干し、ボトルを手に取り飲みだした。 ア「何で私だけ…(泣)」 あちゃ~、泣き上戸だったのか…(汗) しまったと思いながらも、俺もワインを飲む。 すると、そこへネフィリム陛下が現れた。 ネ「どうした、アルケイン。いつものお前らしくないな。」 ほろ酔いなのか、絶えず笑顔だった。 ア「陛下…私も少し踊ってきますよ。」 ふらふらと舞台へと向かうアルケイン。 ルナ・ケイ「陛下、もうちょっと踊りましょうよ♪」 陛下の傍らには互いに陛下を譲らないと、ライバル心剥き出しな二人がいた。 作「陛下も色々と大変なんですね。」 俺は記念写真を撮影した。
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