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で、俺は。
アルケイン探しで広間を歩き回っていた。
作「やっぱ人多い…じゃなくて! さっきから同じ格好した人ばかりじゃないか(汗)」
歩き回るのも、結構しんどいものだと実感する。
普段は剣の音がしたり、矢が飛び交ったりする場所を走り回ってるから、何ともなかったのだが…
作「陛下らにダンス習ってりゃ良かったのかなぁ?…」
そんな事を呟いていたら、上から俺を呼ぶ声がする。
…ちょっと待て。
ここは2階、しかも上は天井だ。
まぁ、大低のハプニングには慣れっこだから、大丈夫なのだが……が、違った。
上を見上げると、ロープに縛られ、空中で泣きそうな声を出すアルケインがいた。
ア「あぁ、グレイス君、良かったらこのロープを外してくれないか……(泣)」
誰にやられたんですか?と聞くのは野望だし、聞く気もない。
犯人の目星はついているから。
作「わ、分かりました(汗) 今、梯子持ってきますから、待っててくださいね。」
俺は遠くに見えた梯子を取りに行き、よじ登ってアルケインを地面に下ろす。
ロープを外すとアルケインは
ア「ありがとう、グレイス君…(泣)」
と、相当悲しかったのだと実感させる声を出した。
そんなアルケインを、放っておく事も出来ないので、バーまで連れていきワインを飲ませる事にした。
作「アルケイン将軍、まずは一杯どうぞ…」
凹むアルケインにワインを差し出す。
すると一気に飲み干し、ボトルを手に取り飲みだした。
ア「何で私だけ…(泣)」
あちゃ~、泣き上戸だったのか…(汗)
しまったと思いながらも、俺もワインを飲む。
すると、そこへネフィリム陛下が現れた。
ネ「どうした、アルケイン。いつものお前らしくないな。」
ほろ酔いなのか、絶えず笑顔だった。
ア「陛下…私も少し踊ってきますよ。」
ふらふらと舞台へと向かうアルケイン。
ルナ・ケイ「陛下、もうちょっと踊りましょうよ♪」
陛下の傍らには互いに陛下を譲らないと、ライバル心剥き出しな二人がいた。
作「陛下も色々と大変なんですね。」
俺は記念写真を撮影した。
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