11 ネクロスの人々

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この写真は焼き増しする事になったが、それはまた別の話。 で、三人はまた舞台へと消え、俺は落ち着いてワインを飲んでいた。 すると向かい側にコウが座っていた。 作「あれ、コウじゃないか。 どうした、そんな浮かない顔して?」 コウは溜息をついている。 まぁ大方、アルケインに会えなくてつまらないのだろう。 コウ「ねぇ、グレイス? アルケイン将軍見なかった?」 語尾に行くに連れ、強調されていたのは言うまでもない。 作「アルケイン将軍なら、舞台へ、ふらふらと踊りに行ったよ。」 俺がそう言うと コウ「何ですって?! ありがと、行ってくるわ!」 と勢い良く舞台へ消えてった。 作「さて、と……。 後は舞台で踊ってる写真を数枚撮影して、会社戻って編集しておくかな♪」 で、いざ舞台付近へ。 陛下と三人で楽しそうに躍るルナ・ケイ。フェルトを優しくリードしながら躍るピコ。 緊張しているのか、妖しい踊りをするメリーメリーとダンスする、シー・ハジメ。 アルケインと優雅にダンスしているのは、コウだ。 やがて、ゆっくりな曲から、激しい曲へと変わり、舞台はヒートアップする。 で、俺は写真を撮る。 作「これは、中々良い写真ばかりになりそうだ♪」 フィルムが無くなるまで撮影して、編集する為に城を出ようとした時、訓練を担当しているミノルに会った。 今日は部下達と賑やかに飲み交わしてるようだ。 他には、アギトが楽器を演奏しながら歌い、場を盛り上げていた。 ついでに、ラスト五枚だけ残っていたので撮影しておいた。 作「中々楽しかったな♪ さて、一面飾る記事書かないと、な」 で、俺は新聞社に戻り、パソコンに向かい気合い入れて記事を書く。 余談だが、この日、朝まで書き続け、終わったのは印刷始まる5分前だった。 翌日、俺の書いた記事がネクロス中に回った。 作「また、あればいいんだけどなぁ♪」 窓の外を見つめながら、ふとぼやく。 仕事が一段落ついたので、商店街に寄って帰る事にした。 最近、服や靴を買ってなかったので覗いていたら、後ろから聞き慣れた声がする。 ?「おい、俺にも見せろ…」
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