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13.陛下と~その1~
今回は若手の使用人レイラの話だ。
彼女は陛下ラブだから、どんな話が聞けるのか…
?「ネフィリム陛下、お部屋の掃除に参りました。」
部屋の入口をノックする音が聞こえた。
ネ「よかろう、入れ。」
陛下は、読んでいた雑誌をテーブルに置いた。
?「失礼します。」
清掃に必要な用具を持った少女が挨拶する。
ネ「お前、名は何という?」
?「レイラと申します。」
ネ「レイラ、か。では、余は会議に行ってくる。その間に任せたぞ。」
レイラ「はい、行ってらっしゃいませ。」
ペコリと陛下が部屋を出るまで頭を下げていた。
レイラ「さぁて、急いで掃除しないと!」
レイラは腕を捲って掃除を開始した。
開始してから、どれ位の時間が経過したのか。
気付いてみれば空が赤く染まり始めていた。
レイラ「あ゙っ、いっけない! 急がなきゃ(汗)」
普通のホテルの部屋6つ分ある部屋を、ちょこまかと掃除しようにも、時間がかかる。
レイラ「よっし、これで完璧!」
捲っていた服を戻し、部屋を後にしようとする。
と、そこへ会議を終えたばかりの陛下が戻ってきた。
ネ「レイラよ、余の部屋の掃除、ちゃんと終えたのだろうな[?]」
レイラ「はい、たった今終えました。」
ペコリと頭を下げる。
ネ「うむ、ご苦労であった。下がってよい。」
レイラ「失礼します。」
その言葉で、その場を後にするレイラ。
え?
盛り上がらないって?
いやいや、物語はここからだ。
この後、陛下の突然の訪問から盛り上がるんだ。
では続きを……
レイラ「はぁ~~、緊張したぁ~~(汗)」
自室に戻り、ベットの上で仰向けに横になる。
憧れの存在と間近で話したりしたのだ、緊張疲れは、しょうがない。
レイラ「……///…陛下…カッコ良すぎです…///」
少女はリフレインしながら、バタバタと手足を動かしている。
そんな時、入口をノックする音が聞こえた。
レイラ「誰だろ、こんな遅くに…? はいはい、今開けます……よ……?!」
扉を開けたレイラは硬直してしまった。
なぜならそこには……!!
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