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14.夜に輝く月~Lunatic Memories~
さて、ピコ、レイラと紹介したのだが次はルナ。
舞踏会ではケイと陛下の恋人の席を狙って火花を散らしていたのは、記憶に新しい。
っと、では物語スタートだ…
ルナ「全く…どうしてこんなに敵が集まるのかしら…焼き尽くすのが面倒だわ…」
武器の重なりあう鈍い音が響く戦場に彼女はいた。
彼女は今、ソーマ城で、奪おうと必死に向かってくるルスラン兵と戦っている。
ルナ「あぁもう![★]」
ルナは今まで以上に強力な魔法を唱え始めた。
ルナ「………………」
杖を天にかざすと、辺りは暗くなりドラゴンが現れた。
そして、ドラゴンは大きく口を広げ、ルスラン兵に向け、灼熱のブレスで攻撃をする。
これには城壁を登ってきていた兵らも、たまらず焼き尽くされていく。
ルナ「ふぅ…これ使うと、かなりの魔力消費しちゃうのよね…ちょっと中で休も…」
ふらふらしながらルナは城内に入り、休憩所で横になる。
しばらくして、辺りが騒がしくなってきた。
ルナ「……何なのよ…」
寝坊眼で辺りを見回すと、負傷した兵で溢れかえっていた。
ルナ「…もしかして、ちょっと寝過ぎ、た……?(汗)」
ベッドから降りて、急いで屋上へ向かう。
そこには傷付き倒れた仲間達と、死守しようとするダイコクの姿があった。
ルナ「…えっ…?」
ネクロス劣勢に立ち尽くすルナ。
ダ「おぉ、早くルスランを追い払うのを手伝ってくれ!」
ルナ「は、はい…!」
ダイコクの言葉に我に戻ったルナ。
それから、数時間が経過し、篝火が焚かれ、夜になっても敵の攻撃は止むことなく続いた。
ダ「しかし、このままでは…」
体中に切り傷を負いながらも戦うダイコク。
すると、遠く、ルスランの背後辺りから声がした。
??「敵は、小数。 行け! 帝国の恐ろしさを教えてやるのだ!」
味方のようだ。
だが、誰かは分からなかった。
背後を突かれたルスランは混乱し、チャンスと見て、城門が開き、騎兵達が突撃した。
??「余の軍が、この程度の小物に負けるはずがないわっ!」
独特な話し方。
ルナ「まさか、この声は…ネフィリム陛下?!」
ルナが陛下と言うと、ダイコクの顔に活気が戻った。
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