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15.銀髪の少女
お次はミノルのストーリー。
ヤムル平原で、一人の少女を守る、ランカー達と直属部隊の兵達が、魔法を使って戦っている。
フ「こんな所に回されるとは…、おい、お前ら、さっさと敵を消してこい…!」
苛立ちながらフェルトが言う。
ここはアザルト、ネクロス、ルスランが日々、一進一退を続けている場所である。
兵「は、はぃ~!(汗)」
瞬間移動をしたり、召喚して攻撃する。
そんな戦場で、フェルトの側で紺色のローブを着て魔法を唱える少年兵がいた。
ミノルだ。
ミノル「…………………!!」
落雷を起こし、敵兵に攻撃をする。
しかし、落雷の隙間を抜けてくる兵士もいた。
ミノル「し、しまった!」
咄嗟に地震を起こし阻む。
フ「馬鹿者が…」
フェルトが、呪文を唱え、業火で敵を焼き尽くす。
ミノル「も、申し訳ありません…」
次々と魔法を唱えながら、ミノルが謝る。
フ「謝る暇があるなら、さっさと殲滅しろ…」
消し炭にされるかと思っていたミノルは、ほっと胸を撫で下ろす。
ミノル「…(ありがとうございます、フェルト様…)。」
そんな事を思いながら、ひたすら向かってくる敵を倒していく。
そして暗くなってきた頃、各国が進軍止めの合図をだす。
正直、一日中、下級から中級の魔法を、使い続けていたので、疲れていた。
ミノル「はぁ~、終わった~~」
兵士の集い場でテーブルに腰をかけ、溜め息をつく。
ミノル「あっ、フェルト様に、お礼を言ってなかった…(汗)」
思い出した瞬間背筋が寒くなり、急いでフェルトのテントへ向かう。
フェルトのテントには見張りがおらず、逆に兵士の間では、それが見分けるヒントに、なるらしい。
ミノル「フェルト様、今日はありが………と……う?!」
テントの入口を捲って入ったミノルは硬直した。
そして次の瞬間、人生の終わりを悟った。
フ「……………!!」
テントの中では、フェルトが着替えてる最中だったのだった。
ミノル「……(汗)……(お父さん、お母さん、親不孝な息子で、ごめんなさい。)」
下着姿のフェルトは怒りと恥ずかしさで赤面し、いつもより余計に負のオーラが出ていた。
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