2.アルケイン将軍

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2.アルケイン将軍

薄暗い部屋。 目を凝らさないと足元が見えない部屋に、ワインを片手に鼻歌を歌っている将軍がいた。 「ふふ…今夜のワインは、いつもより美味しいですね…。 僕としたことが、戦場にお気に入りの一本を忘れてしまいましたか。」 そう言いながらグラスにワインを継ぎ足す。 「……失礼するぞ。」 暗闇の中から現れた一人の少女。 「おやおや、フェルト将軍、こんな時間に何の用事でしょうか[?]」 フェルト将軍と呼ばれた少女が言う。 「おい、アルケイン。 ワインばかり飲んでいて、戦場に行っていながら、何故我等の優勢という知らせが届かない[?]」 アルケインと呼ばれた男は、クスクスと微笑を浮かべながら 「僕が戦場に立てば、負けませんよ♪ まぁ、見てて下さい♪」 そう言い切るとグラスに注いであったワインを飲み干した。 その姿を見ていたフェルト将軍は、ため息をつくと、また闇の中に消えて行った。 「ふふっ…♪」 第2章 アルケイン将軍 終
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