猿夢

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猿夢

今日も会社で失敗してしまった。 上司にもクドクド怒られた。 思い返せば私の人生良いことなんて一個もなかったな。 そんなことを考えながら、街灯で照らされた薄暗い道を歩くと少しボロい木造の二階建てのアパートが見えてきた。 203号室。ここが私の部屋だ。 四畳半しかない部屋。 ため息しかでない。 机の上にはカップラーメンのゴミが散乱している。 「片付けなきゃな~」 でも、毎回頭で考えても体は動かない。 「明日でいっか」 明日は久しぶりの休日。今日は疲れた体を休ませよう。 重たい体を布団に投げだしゆっくりと瞼を閉じる。 明日は部屋の掃除と洗濯しなきゃな~ そうだお風呂にも… 明日の予定をあれこれ立てているうちにいつのまにか深い眠りについていた。
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