序文。

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序文。

   救いようのない作品を書こうと思った。  救いようのない、とはすなわち、プロットだとか文法、または起承転結やら誤字脱字等々を全く気にせず、自由気ままの徒然なるままに書き散らかしただけのカオス的な、という意味である。  なので、いわゆる『小説』というものを求めている方には、この作品はオススメできない。  万が一、ここまで読んだ時点で『騙された!』と思われた方がいたとしたら、運が悪かったと諦めて頂くしかない。  騙されていることにすら気付けない者が多い昨今、それに気付けたことはある意味幸運だ――と思い込むのもまた、自由である。  いずれにせよ、ここからの文字列には、読者を楽しませようなどというポジティブな意図はうぶ毛ほども含まれてはいないので、それでも読みたいと思われる酔狂な方のみ、先へと進んで頂きたい。  この先に待つのはネガティブ作者の、混沌とした脳による、一部の酔狂な読者のための、救いようのない文字列のみである。  
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