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「さて、やりますか」
女性と別れた後、会社に戻って無事に仕事を終え、帰宅して早々に独りごちる。
清人さんの話しを聞いて、俺はいても立ってもいられなくなった。
志半ばで時が止まってしまった小説を、死んだ後まで書き続ける意思の強さを垣間見た。本気でやればどんな奇跡でも起こるんだって、この目で見た。少し怖かったけど。
俺の夢は小説家になること。ただ待っていても、夢なんて叶わない。たった一度の人生、無難に生きるよりも何かデカいことをやり遂げてみたいじゃん。
俺の小説で一人の人生どころか、この世界を変えてやるよ。
待ってろよ清人さん。あんたの成し遂げられなかったこと、そのバトンは俺が受け取った。無理だと諦めることは簡単だけど、明日いきなり死んでしまうかもしれない。常に全力で生きなければ人生勿体ないぜ!
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