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「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい許してごめんなさい許して許して殺さないで!!」
「お、落ち着け…」
目の前の助けてくれた人はため息をつきながら呆れたように頭を掻いた。
「誰も殺すなんざ言ってねぇだ…」
「小十郎!!」
ばーん!
目の前の人の台詞を遮って、変な効果音と一緒に男の人が入ってきた。
うほっ、イイ男。
…冗談です。
眼帯…が、まず目に入った。整っている顔にはアンバランスな気がした。
短めの髪は黒く、少しツンツンと立っていた。それに隠れるようにして生えているのは猫の耳。
わぁーかーわーいーいー(^o^)
「Σええおぇえっ…ぇええぇえぅええ…あ、え!?」
「なげぇ。」
眼帯の人がうんざりしたようにツッコミを入れた。
猫耳!?
あなたは自分を萌えキャラかショタキャラと勘違いしていらっしゃるのですか!?
どこの雇われ所長だよ!?
「政宗様…」
「何だ小十郎。」
あれ、お知り合い?
893ぽい人が様付けするってことは…組長!?
…というよりは若、かな…。
口をパクパクさせながら2人を見る。
よくよく見たら893の人にも獣耳が生えているのが見えた。
あれ、何の耳だろう?
「Hey,you!」
「は…へ、hey?」
ぼんやりしていると…あ、いやなんの耳かを模索していると、猫の方から声をかけられた。
へいって…。
「What's your name ?」
「あ、飛鳥です。」
さして興味も無さそうに目の前の人が頷き、その後俺の頭上を見てニヤリと笑った。
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