2日目

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………。 「あの、小十郎さん…」 「なんだ?」 「この家には玄関というものがないのでしょうか。」 そんなことは無いな、JK。 まさかリアルで窓から入ってくる人がいるとは思わなかったから、つい気が動転してしまった。 ここ、二階だから…。 「てめぇはお呼びじゃねぇんだよ、猿。」 どんっ 「ちょ、竜のだん…うわわ」 俺が気を落ち着けていると、政宗さんが窓に座ってる人を突き飛ばした。 突き飛ばした。 突き… 「ぎゃぁぁぁあああ!!」 「殺人だぁぁぁああ!?」 「さす、ぬおぁあっ!?」 ドゥムッ 政宗さんを押し退けて窓から身を乗り出す。 なんか一つ悲鳴が多かったような気がしたんだけど? 「ま、政宗殿…ひどいでござる…」 窓の下には、丸太の下敷きになっている人がいた。 丸太…? さっきの人はいったいどこに… キョロキョロと辺りを見渡せどオレンジの髪の人は居らず…。 まさか本当にあの丸太だったんじゃないかと俺が思い始めたその時、 「ほんと!竜の旦那ってば酷いね!!」 バッサバッサ 「ええぇぇえぇえええ…」 鳥に掴まって空に浮かんでいるオレンジの人を見つけた。 め…めるへんだよ! こいつぁとんでもねえめるへんだよ!
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