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オレンジのメルヘンさん(仮)は華麗に地面に着地して、丸太の下敷きになっている人の上から丸太をどかした。
そういえば…あの丸太はいったいどこから来たんだろう?
「ほら、旦那。起きて。」
「…佐助お前もお前だ…。」
…遥か下にいる人たちの会話なのによく聞こえるのは耳のお陰だろうか。
ウサギの聴力恐るべし。
そんなことより、恐ろしい単語が聞こえたような…
果てしなくダーリン的なニュアンスの単語が聞こえたような…
DA N NAとかいう単語が聞こえたような…
「あの、小十郎さん。
あの人達はカップル的なあれですか。」
「…あぁ?」
そのやり取りに政宗さんが盛大に吹き出した。
「か、かっ…couple!ぶふ…っあいつらがcouple!」
…俺は大真面目なのに。
だってメルヘン王子(仮)がそれっぽいこというから…
…そうだよ!メルヘン人(仮)がそういうこというから俺が間違えるんじゃないか!!
くっそう…俺の純粋な心をもてあそびやがって…
許さん…何とかして仕返しを…
ガチャ
「お邪魔しまーす♪」
「佐助!話は終わって…」
「ここであったが百年目ぇぇええ!」
「うわ、危な。」
「Σ何事でござるかぁあ!!」
バキッ…殴りかかる俺
避けるメルヘン皇太子(仮)
吹っ飛ぶ丸太の下にいた人
ため息をつく小十郎さんと
部屋に響く政宗さんの大爆笑…
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